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Coeur

こころ

神社の奥にいる神さまみたいな気分。
部屋は心地よい暗さで、開かれたままのドアからはバーが見える。
喧噪が、はるか遠くから聞こえてくるみたい。
うん、私たち、神社に祀られているみたい。ふたりだけの世界に住んでいて、遠くからベール越しに、いわゆる現実の世界を、ただ眺めているだけ。
ふたりが手にしているドリンクは、外の世界の人々が、神のお気に召すようにお供えしたもの。
彼女は、ドリンクに浮かんだ大きな氷の球をからころとさせ、ひとくち飲む。
グラスには透かし彫りがしてあり、彼女はその線を指でなぞるのが好き。
入口へと向かって置かれたベッドに並んで座っていると、テレビに向かってベッドに寝そべる、家にいるときのふたりとダブる。
ふたりはテーブルの上の本からいくつかの物語を読み、彼女は、自分たちの恋愛物語は、どうなっていくんだろう、とぼんやり思う。
アンケートを読んでいた彼が、彼女の方へ向いて言う。
「ぼくとどこに行きたい?ぼくたち、旅に出るべきじゃないかと思うんだけど」

 


シュテフィ・ユングリング
インスタレーション
room4love.com

2004年9月15日(水)〜30日(木)

火曜休廊
11:00-19:00
入場無料

19:00以降60分単位で貸切
有料/一人1,000円

ギャラリー・エフへの地図


実在のラブホテルとこのウェブ上のホテル。『room4love』へのもうひとつの扉が現れるのがギャラリー・エフです。通常の時間帯は入場無料にて自由に観覧できます。19時以降は、60分単位で貸し切ることができます(有料)。room4loveのために特別に用意されたドリンクもお楽しみいただけます(別途料金)。